プランナーのノグチです。

先日、立川市にある「森の子保育園」さんの定期手入れにお邪魔しました。

作庭して3年目の、自然豊かな広~~~~い園庭です。

長い梅雨と猛暑を経て、雑草がびっしり茂っておりました。

雑草がはびこっているとはいえ、築山(つきやま)は崩れずに無事です。

職員さん総出で手伝って頂き、雑草取りはサクサクと進みました。

さて、そんな中、ハイライトは、帰り際に。

シンボルツリーの「スズカケノキ」の下に園児たちが集まって、やんややんや、騒いでいます。

「セミが、クモの巣にかかっちゃったみたいで、鳴いてるの」と。

指さす はるか上の方を見てみれば、、、、確かに、

スズカケノキの結構上の方(4mくらい)で、「ギイイイ!ギイイイ!」と、セミが激しく鳴いていました。

「助けてあげて!」と、かわいい園児たちにお願いされては、仕方ない。

ひょひょっと登ってみたら、

クモの巣にかかっているのではなくて、なんと、

カマキリに捕まって泣いていたのでした。

二匹がもみあい争っている枝ごとそっと切り、そーっと落としてやりました。

カマキリにがっつり捕われて、

生きたまま、腹からまさに食われかけているセミ。

苦痛、恐怖、、、そりゃ、ギイイイギイイイ、鳴きわめくわ。

めったにお目に掛かれないその現場に、当然園児たちは わっと群がります。

「セミがかわいそう」「セミを助けて!」と言って、棒切れで突っつこうとしたりするのですが、

「これが自然というものだから、手を出してはいけません。」と、

園の先生が諭してくれていました。

それを聞いて、私もほっとしました。

その通り、これが自然。弱肉強食。食物連鎖。

どっちが善でも悪でもなく。

そのセミを食うことで、このカマキリは生きます。

(もし仮にセミを救出しても、彼の寿命は7日。まもなく死にます。)

結局、「その場を見守る」という方針になり、

「「「「せーみ!がんばれ!せーみ!がんばれ!」」」」の大合唱。

微笑ましく聞きながら、園を後にしました。

自然豊かな庭ゆえ、セミとかカマキリどころでなく、かわいいテントウムシもコオロギも居れば、厄介なハチも、毒の毛虫も。色々います。

(この日、アシナガバチの巣が2個も見つかりました。これに関しては園児が危険なので、速やかに駆除です。)

色々いる。それが自然。

自然の中だからこそ生まれる、子どもの生きた学び。

それを垣間見れた、素敵な時間でした。