事務所の中でも半袖で過ごすほど気温が高くなりましたが、風は爽やか。
5月の空気を思いっきり吸い込むと体が浄化されていくようです。
外構用の乾式工法レンガ工事
以前ご紹介した外構工事においての外構用乾式工法システム。
その乾式工法システムを使った外構のご紹介をいたします。
弊社のレンガ「アプリコットライト」を使用し、外壁工事をさせていただいたこちらの建物。外構も同じレンガを使い、外構用の乾式工法システムで施工させていただきました。

こちらのブロック塀に外構用の乾式工法システムを用い、スライスレンガを貼っていきます。

ブロック塀全体に外構の乾式工法のために開発された専用レールを取り付けていきます。
外構用乾式工法の最大のメリットはコテを使う必要がないことです。
湿式工法では通常タイルを貼る前に壁にモルタルを薄く均一に塗りつける左官工事が必須となりますが、外構用の乾式工法ではその作業が省けるため、大工職人やサッシ職人、ブロック職人でも施工が可能です。下の画像はブロック塀にレールが取り付けられた状態です。

少しアップにしてご説明させていただくと、外構の乾式工法はギザギザした縦胴縁に代わるガイドレールを縦に取付け、そこに溝をつけたレンガや石をはめ込んでいくための横レールを引っ掛けていく、といった要領です。


コーナーにはコーナー用の曲りを。

いかにレンガを積んだかのように仕上げるのがポイントです。

天端の部分は躯体の厚みによって納め方を変えています。

一部湿式工法も織り交ぜながら箇所により最適な工法で施工しています。


建物と外構、どちらも同じレンガを使用し、外壁は外壁用の乾式工法、外構は外構用の乾式工法、というようにどちらも専用の乾式工法システムで施工しています。
なんて素晴らしい外観でしょう!!

外構用のレールは建物の乾式工法同様、レールの幅を変えればコッツウォルズストーンでの乾式工法も可能です。
施工をする職人を選ばないことが最大のメリットと前述いたしましたが、乾式工法は天候や季節により大きく工程が変わってしまう湿式工法に対して、乾燥待ちの必要がなく工期の短縮も可能です。
また地震や台風などの際にも落下の危険の少ない施工技術ですので、道路に面する高い塀などの施工には最適です。
建物だけでなく外構にもスピーディで安心安全な乾式工法を是非、取り入れてみてください。
編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥
先週末、久しぶりに高校時代の友人と高尾山に登ってきました。
午前中雨だったので、中止にしようか悩みましたが決行して大正解!いつもは混んでいる高尾山は空いていたし、雨あがりの山は木も草もしっとりとして森林浴効果がいつもの倍に感じました。
バリスタの勉強をしている友人が頂上で珈琲をいれてくれて、持参したビールで乾杯。空いているので行列のできるトイレの心配もなし。
思いがけず咲き終わりかけのシャクナゲ園も見れて大満足です。よし、また登ろう!山女・・・でなく山ガールを目指そう!と張り切っています。

ヨーロッパレンガの豊な表情を乾式レンガで・・・
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