6月15日(土)は、2019年 初夏のワークショップ開催日でした。

「苔玉」のワークショップ。

苔玉づくりのワークショップは人気で、今回で第4弾です!

 

大雨で足元が悪いなかの開催でしたが・・・

「楽しみにしてました!」と笑顔で皆さんいらしてくれました。

 

小粒の赤玉土(あかだまつち)と粘土質のケト土(けとつち)を良く混ぜて、練り合わせます。

ケト土は、アシ、マコモ、水性の苔などの水辺の植物が水底に長期にわたって堆積(たいせき)した粘土状(ねんどじょう)の土です。

粘土(ねんど)のように粘性(ねんせい)があります。繊維がまだ残っており保水力に優れています。

力を入れてしっかり、土のおだんごになるまでしっかり練ります。

 

ポットから外した植物の根を、やさしく、もみほぐしながら

根についた土を軽く落としていきます。

 

今回コケ玉にする植物は、『ヤブコウジ』です。

『十両(じゅうりょう)』とも呼ばれています。

花言葉は『明日への幸福』

縁起物を担いだ植物なのです。

 

練り合わせた土を、平たく伸ばして、ヤブコウジの根を包み込みます。

根を包み込んだら・・・

両手でぎゅ~

中の空気をしっかり抜いて、ヤブコウジの根と土がしっかり密着させます。

『根付け!根付け!』と呪文をかけます。

すくすく育ちますように!

 

コケ玉に使う苔は『ハイ苔(こけ)』カーペットのようにシート状に育つ苔。

シート状の苔なら、土の玉も包みやすい!

 

苔は表面に伸びるので、成長と共に厚みが増していきます。

厚い苔は固く、包みにくいので、古く茶色になった苔を切り取って、厚みを調整します。

苔は、水や養分(ようぶん)を吸う根っこがないので、切っても枯れないのです。

 

厚みを調整したハイ苔の中心に玉を置きます。

 

玉の部分をハイ苔で包み込みます。

『ハイ苔』が、植木鉢となります。

土が流れ出ないよう、しっかり覆います。

 

木綿の糸で巻いて苔を押さえます。

ぐるぐる巻きになるので、巻きはじめはどこからでも。

一定の方向に糸を巻いていくのが、糸が絡まらないコツ。

 

糸を斜め上から、斜め下へ

コケ玉を少し反転

糸を斜め上から、斜め下へ

苔がフカフカしているところのないように、

糸でぐるぐる巻きにしていきます。

 

 

最後に糸の処理をします。

フックにしたワイヤーで糸を止めていきます。

フックに糸を4~5回巻き付けて、糸を引っ張りながら、苔玉のおしりの方にフックのワイヤーを差し込みます。

余った糸を切って完成です。

 

座り具合を確かめながら、玉の部分の形を整えます。

 

同じ花材なのに、玉の形が少し違うだけで

ずいぶん雰囲気が変わりますね。

 

苔の表面がカサッと乾いたら、水を張ったバケツにどぼん。

4~5分くらい浸けて引き揚げましょう。

お水やりは、玉の中までしっかり。

そして時々、直射日光に当たらない屋外で風にあてましょう。

これも、コケ玉を長く楽しむポイント。

 

葉の下にちょこんと見えるヤブコウジの可愛いつぼみ。

7月~8月にかけて花が咲き、実は10月頃から赤く色づき始めます。

これからが楽しみです。