苔玉づくりのワークショップは人気で、今回で第4弾です!
大雨で足元が悪いなかの開催でしたが・・・
「楽しみにしてました!」と笑顔で皆さんいらしてくれました。
小粒の赤玉土(あかだまつち)と粘土質のケト土(けとつち)を良く混ぜて、練り合わせます。
ケト土は、アシ、マコモ、水性の苔などの水辺の植物が水底に長期にわたって堆積(たいせき)した粘土状(ねんどじょう)の土です。
粘土(ねんど)のように粘性(ねんせい)があります。繊維がまだ残っており保水力に優れています。
力を入れてしっかり、土のおだんごになるまでしっかり練ります。
ポットから外した植物の根を、やさしく、もみほぐしながら
根についた土を軽く落としていきます。
今回コケ玉にする植物は、『ヤブコウジ』です。
『十両(じゅうりょう)』とも呼ばれています。
花言葉は『明日への幸福』
縁起物を担いだ植物なのです。
練り合わせた土を、平たく伸ばして、ヤブコウジの根を包み込みます。
根を包み込んだら・・・
両手でぎゅ~
中の空気をしっかり抜いて、ヤブコウジの根と土がしっかり密着させます。
『根付け!根付け!』と呪文をかけます。
すくすく育ちますように!
コケ玉に使う苔は『ハイ苔(こけ)』カーペットのようにシート状に育つ苔。
シート状の苔なら、土の玉も包みやすい!
苔は表面に伸びるので、成長と共に厚みが増していきます。
厚い苔は固く、包みにくいので、古く茶色になった苔を切り取って、厚みを調整します。
苔は、水や養分(ようぶん)を吸う根っこがないので、切っても枯れないのです。
厚みを調整したハイ苔の中心に玉を置きます。
玉の部分をハイ苔で包み込みます。
『ハイ苔』が、植木鉢となります。
土が流れ出ないよう、しっかり覆います。
木綿の糸で巻いて苔を押さえます。
ぐるぐる巻きになるので、巻きはじめはどこからでも。
一定の方向に糸を巻いていくのが、糸が絡まらないコツ。
糸を斜め上から、斜め下へ
コケ玉を少し反転
糸を斜め上から、斜め下へ
苔がフカフカしているところのないように、
糸でぐるぐる巻きにしていきます。
最後に糸の処理をします。
フックにしたワイヤーで糸を止めていきます。
フックに糸を4~5回巻き付けて、糸を引っ張りながら、苔玉のおしりの方にフックのワイヤーを差し込みます。
余った糸を切って完成です。
座り具合を確かめながら、玉の部分の形を整えます。
同じ花材なのに、玉の形が少し違うだけで
ずいぶん雰囲気が変わりますね。
苔の表面がカサッと乾いたら、水を張ったバケツにどぼん。
4~5分くらい浸けて引き揚げましょう。
お水やりは、玉の中までしっかり。
そして時々、直射日光に当たらない屋外で風にあてましょう。
これも、コケ玉を長く楽しむポイント。
葉の下にちょこんと見えるヤブコウジの可愛いつぼみ。
7月~8月にかけて花が咲き、実は10月頃から赤く色づき始めます。
これからが楽しみです。